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some と any は頻繁に出てくる単語ですが、使い方を間違えやすい単語でもあります。意味がとても似ているのですが、ほとんどの場面で some を any に、もしくは any を some に置き換えることは出来ません。
この記事では、some と any 一般的な意味と使い方、また例外もあるのでそちらも合わせて解説しています。
1.some と any 一般的なルール
2.疑問文にsome
3.肯定文にany(1)
4.肯定文にany(2)
5.まとめ
some と any 一般的なルール
some と any は複数形の名詞や不可算(数えられない)名詞の前に付けて使います。具体的な数や量を表さず、曖昧にするときに使います。
一般的に some は、肯定文に使われ、any は疑問文や否定文に使われます。
I’ll go buy some apples.
『リンゴを買いに行きます』
I would like some more time to think.
『もう少し考える時間を下さい』
Do you have any questions?
『何か(いくつか)質問ありますか』
They did not have any food.
『食べ物は何も持っていなかった』
疑問文にsome
相手に何か勧めたり、要求するときに疑問文で some が使われます。例えば、レストランで店員が『お水いかがですか?』と言うときには
Would you like some water?
『お水いかがですか?』
また、何かを勧めたり、お願いした相手が『Yes(良いよ)』と言うなと予想できる場面でも some が使われます。
Would you like some sugar in your coffee?
『コーヒーに砂糖入れますか?』
(いつも砂糖を入れているから Yes と言うだろうなと予想出来る場面)
Would you like any sugar in your coffee?
(相手の答えがどう答えるか分からない場合)
Can you buy some milk on your way home?
『帰り道に牛乳買ってきてもらえる?』
肯定文に any(1)
文章の形が肯定文でも否定的な単語を含めることで、否定の意味になります。例えば、Hardly , Never, Rarely, Without などです。
He was scolded without any reason.
『彼は理由なしに怒られた』
I’ve never read any books from start to finish
『最初から最後まで読みきった本はないです。』
肯定文に any(2)
通常の文法ルールでは、any は複数形の名詞や不可算名詞と一緒に使われます。しかし、まれに単数の名詞と一緒に使われることがあります。
意味は『何でも、誰でも、どれでも』となります。
You can take any ice cream from the box.
『どのアイス選んでもいいです』
Any book will do.
『どの本でも良いです』
まとめ
- some と any は、具体的な数字を示さず、物や人が複数あることを表。
- 一般的に some は肯定文で使われ、any は否定文や疑問文で使われる。
- 相手におすすめしたり、依頼する際に、相手が Yes と答えると予想するときには、 疑問文でも some が使われる。
- 肯定文の形でも、否定の意味を表すときにはanyが使われる。
- 肯定文で単数の名詞と一緒に any が使われる場合は、『どれでも、誰でも』という意味になる
色々とルールがありますが、some と any の使い方を間違っても、ネイティブは問題なく理解してくれます。ちょっと違和感を感じると思いますが。
なので、少しでもナチュラルな英語を話したいのであれば、some と any の意味と使い方を理解することが必要となります。