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take bring はとてもシンプルな英単語です。しかし、日本語に訳すとどちらも『(物を)持って行く』または『(人を)連れて行く』なのですが、実際には意味が異なります。
このことに気づいていないと、相手が意図していることが正しく理解出来なかったり、言いたいことが相手に上手く通じていない、ことがまれに起こります。
使い方を間違っていても、英語圏の人であれば、理解はしてくれると思います。しかし、違いを理解していると自信を持って英語を使えるので、理解しておいて損はありません。
この記事では bring と take、そして似た意味を持つ carry について解説しています。よかったら参考にしてみて下さい。
- Bring の意味
- Take の意味
- Carry との違いは?
- まとめ
Bringの意味|話し手、聞き手の場所に持って行
bring は、話し手がいる場所、もしくは聞き手のいる場所に向かって『(物を)持って行く』、『(人を)連れて行く』という場面で使われます。
bring を使った例文
I forgot to bring my wallet.
『財布持ってくるの忘れた』
(話し手がいる場所に財布を持ってくるのを忘れた)
Could you bring the contract document with you ?
『契約書を持ってきていただけますか?』
(話し手のいる場所に契約書を持って来る)
Please bring me the bill.
『お会計をお願いします。』
(レストランでウェイターに請求書を持ってきてもらう)
Takeの意味|話し手、聞き手のいない場所に持って行く
take は、話し手も聞き手もいない場所に向かって『(物を)持って行く』、『(人を)連れて行く』という場面で使われます。
take を使った例文
I take my kids to school every morning.
『毎朝、子どもたちを学校に送っています』
(子供たちを話し手も聞き手もいない学校に連れて行く)
Can you take me to the station tomorrow?
『明日、駅まで送ってもらえますか?』
(話し手も聞き手もいない駅に連れて行ってもらう)
I’m going to take my son to the park this weekend.
『今週末は、息子を連れて公園に行きます』
Carry の意味|運ぶ、携帯する
carry は、bring や take と違い、持って行く場所はどこでもよく、持って移動する、携帯している、運んでいるという意味で使われます。
carry を使った例文
Can I carry a bottle water on-board?
『水のペットボトルは機内持ち込みできますか?』
(水のペットボトル持って機内に移動する)
Shall I carry your bag?
『バック持ちましょうか?』
(バックを持ちながら一緒に移動する)
The train can carry about 150 passengers at a time.
『その電車は一度に150人運ぶことが出来ます。』
(場所は限定せず、何人運べるか)
まとめ
Bring は、話し手や聞き手がいる場所に物、人を持って行く。
Take は、話し手も聞き手もいない別の場所に物、人を持って行く。
Carry は、場所は限定せず、物、人を運んでいる。
Bring を使う場面で、間違って take を使っても、会話は成立します。逆に、意識しすぎて会話に間が空いてしまうと、会話のリズムが悪くなるので、おすすめできません。
会話が終わった後に、思い返して『あのときはbring だったかな?』とか 『take だったかも』と思う程度で十分です。少しでも意識していると、じょじょに慣れきて、自然と使い分けが出来るようになっていると思います。