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go と come は中学校の英語で、初めの頃に習う単語です。意味は?と聞かれれば go は『行く』 come は『来る』と答える人が多いのではないでしょうか。間違っていないのですが、この理解だけでは意味が分からない表現に出会うことがあります。
例えば、アメリカドラマで、子供がお母さんから呼ばれたときに “I am coming” と言って、お母さんがいる場所に向かうことがあります。日本語訳は『今、行くよ』となります。
come なのに『来るよ』では『行くよ』となります。今までの理解とは正反対ですよね。この記事では、come と go 解釈の仕方について解説します。(be ~ing で未来形を表すのですが、このことについてはまた別の記事で解説します。)
go と come の意味
go は『行く』 come は『来る』というように、英単語を1対1の日本語で覚えるのでは無く、イメージで覚えることが重要です。
go のイメージは『中心から離れる』
come のイメージは『中心に移動する』
それぞれのイメージについて、例文を使いながら解説します。
<go の例文>
I am going to Hawai this summer.
『夏休みにハワイに行きます。』
話し手も聞き手もハワイにいないとき、ハワイは別の場所になります。つまり、今いるところとは全く別の場所に行くことになります。こんなときには、go を使います。
<come の例文>
I am coming to America next month.
『来月、アメリカに行きます』
話し手が日本にいて、聞き手がアメリカにいるとい、当たり前ですが、アメリカは聞き手のいる場所になります。つまり、話し手が聞き手のいる場所に行くことになります。こんなときには、come を使います。
goとcomeを使った例文 理解を深めるため、いくつか例文を見ていきましょう。 I am going to go to my parents house today. 『今日は、実家に行きます。』(聞き手は実家にいませんよね) I will go the restaurant this weekend. 『週末にそのレストランに行ってみるよ。』 Do you mind if I come by your house? 『あなたの家に行っても良い?』 Are you coming to my house for dinner tonight? 『今夜、夕食を食べにうちに来る?』 Are you going to Toshi’s wedding? 『トシの結婚式に行く?』 (話し手はトシの結婚式に行かない、行くかどうか決めていない場合) Are you coming to Toshi’s wedding party? 『トシの結婚式に行く?』 (話し手がトシの結婚式パーティーに参加している場合) Go in『入ろう』 話しても聞き手も建物の外にいて、これから中に入るとき Come in『入って』 話し手が建物の中にいて、聞き手を中に招き入れるとき まとめ goとcome
go は聞き手がいる場所、話し手がいる場所、どちらからも離れるときに使います。
come は聞き手のいる場所に向かうときに使います。
つまり、移動する方向を示す矢印が、どこを向いているのかによって go と come を使い分けます。