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every, each, all は、すべて全体をあらわす単語ですが、ニュアンスと使い方が異なります。基本的な単語ですが、間違った使い方をされていることが多い単語でもあります。では、それぞれの単語について意味と使い方を確認していきましょう。
Every: 各々に注目し単数扱い
every の意味は『みんな』、『すべての』です。意味だけを見ると every の後に複数形の名詞を続けたくなりますが、正しくは “every customer” や “every country” のように後に続く名詞は基本的には単数形になります。
everyone, everyday, everything, everybody を見れば分かるように、確かに単数形が続いていますよね。ただし、例外もあるので、そちらは後ほどで説明します。
every のニュアンスは、全体をあらわしながらも1個1個、一人一人に注意が向いています。そのため、後に続く名詞は単数形となります。
すべての参加者(各自)はセミナー終了後に証明書を受け取ります。
すべての子供は教育を受ける権利がある
ここからは every の例外です。every の後に複数形の名詞が続くことがあります。例えば “every two weeks” 。この表現は、2週間毎のように一定期間をひとかたまりとして扱っていて、every は two weeks を修飾しています。
私は2ヶ月毎に両親を訪れます
30分おきにバスは出ています。
Each: 各々に注目し単数扱い
each の意味は『各自の』『おのおのの』です。ニュアンスとしては、全体への注意はあまりなく、個々、各人に強く注意が向いている単語です。
使い方は every と同じで、あとに続く名詞は単数形となります
豚肉の両側を5分間焼きます
各製品は徹底的に検査されました。
All: 全体に注目し複数扱い
all の意味は『全部の』『すべての』です。ニュアンスは、全体を大まかにあらわし、個々、各人への注意はほとんど向いていません。
all にあとに続く名詞は、基本的に数えられる名詞の複数形です。例外として数えられる名詞の単数形、数えられない名詞も続きます。詳細は後ほど説明します。
全従業員は、工場では必ずヘルメットをかぶってください。
漫画本をすべて捨てました。
ここからはall の例外です。
まずは、allのあとに名詞の単数形が続く場合
昨日は、一日中英語の勉強をしていました。
続いて、all のあとに数えられない名詞が続く場合
すべての水はすぐに蒸発した。
まとめ Every Each All の違い
every それぞれの人、モノに注目し、全体への意識は薄いです。あとには”数えられる名詞の単数形”が続きます。
each は every よりもさらにそれぞれの人、モノに注目しています。あとには”数えられる名詞の単数形”が続きます。
all は全体に注目し、個々、個人には注目していません。あとには”数えられる名詞の複数形”が続きます。
ただし、例外として every のあとに数えられる名詞の複数形、all のあとに、数えられる名詞の単数形、数えられない名詞が続くこともあります。
例外まで含めると複雑になってしまうので、まずは基本の形を覚えることをおすすめします。