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目的語に動名詞やto不定詞を取る動詞はたくさんあります。その中には、動名詞、to不定詞どちらが後に続くかによって意味が変わってしまうものがあります。
例えば、stop。下の2つ例文は意味が全く異なるのですが、違いが分かりますか?
・I stopped smoking.
・I stop to smoke.
この記事では、動詞の後に続く動詞が、動名詞の場合とto不定詞の場合により、意味がまったく違ってしまう表現について解説しています。
動名詞とto不定詞の違い
stop + 動名詞
動名詞は、動詞の後にing をつけることで名詞と同じ働きをします。主な意味は『~すること』です。
stop は『止める』、動名詞は『~すること』なので『~することを止める』今行っている動作を止めるという意味になります。
I stopped smoking.
『私はタバコを吸うのを止めました。』
この表現は、中毒性のものや悪い癖を止める話をするときによく使われます。
Stop biting your nails, it’s disgusting.
『爪を噛むのを止めて、本当に嫌い』
stop + to不定詞
to 不定詞は、to と動詞の原型を組み合わせることで、名詞や形容詞と同じ働きをします。主な意味は『~するために』です。
stop は『止まる』、to不定詞は『~すること』なので、『~するために止める』。他の動作を行うために、今行っている動作を止めるという意味になります。
I stopped to smoke.
『タバコを吸うために立ち止まりました』
この文章だけではわかりませんが『歩いていたのを止めた』もしくは『自転車に乗っているとを止めた』など何かをの動作を止めて『タバコを吸った』という流れになります。
I always stop by the convenience store to buy coffee.
『いつもコーヒーを買うためにそのコンビニに立ち寄ります。』
動名詞とto不定詞で意味が変わる動詞
後に続くのが動名詞でもto不定詞でも意味が変わらない動詞もあります。例えば like や start
I like playing soccer.
I like to play soccer.
どちらも『サッカーをすることが好きです』となります。
We start eating dinner at 7PM.
We star to eat dinner at 7PM.
『夕食は7時に食べ始めます』
あとに続くもの(目的語)が動名詞、to不定詞で意味が変わる動詞、変わらない動詞は色々ありますが、どのように見分ければ良いのでしょうか?
色々探してみましたが、残念ながらコツはなく一つ一つ勉強して覚えるしかないようです。やはり英語に近道は無いですね。
動名詞、to不定詞で意味が変わる一般的な動詞について2つ紹介します。
forget:忘れる
forgetに動名詞が続くと、過去の体験を忘れるという意味になります。
I forgot buying some eggs.
『卵を買ったことを忘れた』(間違って卵一パック多く買ってしまったときに使えますね。)
forgetにto不定詞が続くと、依頼したこと、されたことを忘れるという意味になります。
Don’t forget to buy some eggs.
『卵を買い忘れないでね』
remember:覚える
I remember meeting him somewhere.
『彼にどこかで会った覚えがある』
Remember to take your ticket.
『チケットを持ってくることを覚えておいて』