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組織やプロジェクトを『管理する』という意味で使われる” manage ”という単語ですが、もう1つ頻繁に使われる意味があります。
manage to do で『なんとか~する、どうにか~する』 ビジネスシーンでも普段の生活でも良く使われる表現です。
この記事では、manage to do の意味と例文を交えて使い方を説明しているので、参考にしてください。
また、管理する人を意味する manager『マネージャー』 日本では本来の意味とは異なる意味で使われていることが多いので、そちらについても合わせて解説もしています。
1.manage to do の使い方
2.日本で使われるマネージャーは本来の意味と違う
manage to do の使い方
manage の語源は、ラテン語の手を意味する manus。『手で巧みに扱う』や『馬を手で上手く扱う』という意味です。
なので manage には『何とかやっていく』、『何かを成し遂げる』という意味で使われます。
そこから、会社やプロジェクトなどの組織をどうにかこうにか上手く扱うという意味で『管理する』という意味が追加されたと考えられますね。
それでは manage to do の使い方について例文を見ながら確認しましょう。
manage to を使った例文
I managed to finish the work.
『どうにか仕事を終わらせることができた』
I managed to meet the deadline.
『なんとか締め期に間に合った』
The company somehow managed to survive through World War II.
『その企業はどうにか第二次世界大戦を生き延びた』
I managed to fix my PC.
『どうにかパソコンを直すことができたよ』
How did we manage to win the game?
『どのようにしてゲームに勝つことができるのか?』
日本語にすると『どうにか』『何とか』を入れると不自然になってしまうことがあります。しかし、manage to を使うことで、苦労して、難しいことを成し成し遂げたとう意味が込めることができます。
また、manage と聞くと少し硬いイメージがあるかもしれませんが、ビジネスシーンでも友達との会話でも使うことができる便利です。
日本で使われるマネージャーは本来の意味と違う
マネージャーと聞くプロジェクトマネージャーやエリアマネージャーなどビジネス関連だけではなく、高校や大学での部活のマネージャー、芸能人のマネージャーなどが思い浮かぶ人もいると思います。
日本で使われいるマネージャーと本来の意味との違いについて見ていきたいと思います。
ビジネス上のmanager
日本のカタカナ英語では、管理者という意味で使われていることが多いです。エリアマネージャーや店舗マネージャー、プロジェクトマネージャなどですね。
しかし、英語圏ではもう少し広い意味で、管理者だけではなく経営層も含まれます。
また、manage の本来の意味『何とかやっていく』から考えると、manager は管理する人ではなく、組織をどうにかこうにか運営していく人。
多方面から上がってくる、答えの無い複雑な問題について何とかやっていく人、そして責任も取る人という捉え方をしたほうがしっくりきますね。
部活のマネージャー
サッカー部のマネージャー、野球部のマネージャーと聞くと、部室の掃除をしたり、タオルや飲み物を配ったり、大会前にお守りを作ったりとなんとなく雑用係のようなイメージ。
更には、女性というイメージも強いかと思います。これは本来の意味とはかけ離れていまよね。
アメリカのプロスポーツチームにも部活のマネージャーのような役割の人はいて、Equipment manger と言います。equipment は設備という意味です。
アメリカンフットボールの Equipment manager について調べると、チームにとってとても重要な役割が2つあるそうです。
まず1つが、用具(ヘルメットなど)を、それぞれの選手に合わせてカスタマイズして選手を怪我から守る。
そしてもう1つが、大量の用具を修理、管理することで試合で最高の状態で使えるようにする。
チームに欠かせない、重要な存在として説明がありました。また、Equipment manager の写真をみるとほとんどが男性で、みんな自信に溢れた顔をしていました。
まとめ
manage はビジネスシーンで『管理する』という意味で使われることが多いと思います。しかし、本来の意味は『何とかする』『どうにかする』という意味です。
なので、manage はビジネスシーンだけでなく、友達との会話など日常の会話にも使うことができる便利な単語です。
また、日本語に訳すときも『管理する』ではなく『何とかする』とすると、単に規則に従って管理しているのではなく、悩みながら管理している印象になるので正しく英文が理解できるようになります。