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アメリカ人のプレゼンテーションを聞いていると、ときどき”recap“という単語を耳にします。
re には『再度』、cap には『帽子をかぶらせる』『フタをする』という意味があるので『再びフタをする』と勘違いしていました。
『再びフタをする』だとどうしたも文章がつながらないので、変だな~?と気になっていた単語です。
recapの意味は?
recapを辞書で調べると『再び帽子をかぶらせる』や『(タイヤを)再生させる』という意味があります。
ただ、この使い方をするのは稀。
その意味よりも、ビジネスの場では”recap”は、”recapitulate”の略語として使われることがほとんど。
recapitulateの意味は、
to repeat the main points of something that has just been said
(すでに話した内容の主要部分を繰り返す)
つまり『(それまで話していたことを)要約する』という意味になります。
プレゼンテーションや会議で”recap”が使われた場合は、プレゼンの内容や議論の要点をまとめて伝えるという意味になります。
recap は recapitulateの略語だったのですが、recapitulateが「堅苦しい表現」、「発音しにくい」という理由から、recapを使う人が多いとのことです。
<例文>
to recap on my previous presentation.
(私の前回のプレゼンを要約する)
Let me just recap what’s been discussed in this meeting.
(今回の会議で話し合ったことについてまとめます)
summarize と recap の違いは?
『要点をまとめる』と言えば、”summarize”がありますが、どんな違いがあるのでしょうか?
summarize の意味を英英辞典で調べると
to make a short statement giving only the main information and not the details of a plan, event, report etc
『主な情報を短く伝える、詳細な計画やイベント、報告書ではなく』
つまり、『要約する』という意味ですね。
“recap”と”summarize”の意味を見比べてみると、”recap”には”repeat”があり、”summarize”にはありません。
“recap”は、
現在行われていること、もしくは以前行われたことについて、要約するという意味
“summarize”は、
まだ行われていないことについて、要約するという使い方も出来ます。
論文やレポートの冒頭に”summary”『要約』(summarizeの名詞形)となっているのは、このためですね。
論文やレポートの書き出し冒頭では、内容についてはまだ書かれていないので、”recap”は使えませんね。