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try to は『~しようとする』、tyr ~ing は『試しに~しようとする』と学生時代に習った人も多いのではないでしょうか?
間違ってはいないのですが、この解釈だけでうまく使えますか?上手く使えずに困っている人も多いのでは無いでしょうか?
この記事では “try to 動詞の原型” と “try 動詞 ing” の意味の違い使い方を例文を使いながら説明しています。
try to と try ing の意味の違い
tryには2つの意味があります。
意味1.挑戦する
意味2.上手くいくかどうか試してみる
try to 動詞の原型
try に続く “to 動詞の原形” は不定詞なので、意味は『~するために』です。tryの”意味1”と組み合わさり『~するために挑戦する』(直訳)となります。
ちょっと日本語として違和感があるので『~に挑戦する』と訳します。簡単には出来ないこと、そして多くの場合、上手くいかなかったことを表します。
Masaki tried to climb Mt Fuji.
『マサキは富士登山に挑戦した』
富士山に登ることは、簡単に出来ることではないですよね。スケジュールを組んで、登山用品を揃えて、トレーニングが必要かもしれません。
しっかりと計画を立ててから登山すると思います。なので、この文章では挑戦を意味する try to 動詞の原形 を使う必要があります。
I tried to remember 100 English words a day.
『1日に100個の英単語を覚えようとした』
私にとって1日100個の英単語を覚えることは、かなり難しいことです。なので、挑戦を意味するtry to 動詞の原型を使います。
ちなみに、私は記憶力が弱いので1日100個覚えることは出来ません。
try 動詞 ing
try に続く “動詞 ing” は動名詞なので意味は『~すること』です。まさにその動き、行為を表します。tryの”意味2”と組み合わさり『上手く行くかどうか~することを試してみる』(直訳)となります。
日本語としておかしいので『試しに~してみる』と訳します。簡単には出来ることだけど、結果がどうなるかわからないけど試してみよう、試してみたら という意味になります。
I try calling him.
『彼に電話してみるよ』
集合時間になっても彼が来ないね。電話してみようか。という場面で使えます。電話をかけることは、何も難しいことは無いですよね。なので try 動詞 ing を使います。
It is bit tasteless of this soup. Try adding some salt.
『このスープちょっと味が薄いね。少し塩を足してみたら』
スープの味見をして少し味が薄かった場合に、美味しくなる確証はないけど、塩を足してみよう。という意味になります。
例文を見ながら使い方を確認
You try rebooting your PC.
『再起動(reboot)してみたら』
パソコンが上手く動作しないと困っている人にアドバイスする場面です。
仮にここで、try to rebootとしてしまうと『再起動に挑戦してみたら』となってしまいます。再起動するためには暗号を説かなければいけない、何かが邪魔して上手くいかないことがあるというニュアンスになってしまいます。
He tried to pass his driving test but he failed.
『彼は運転免許の試験に挑戦したけど失敗した』
試験に失敗した。つまり、彼にとって試験に合格することは簡単なことではないことが分かります。なので、挑戦を表す try to 動詞の原型 を使います。
If you want to make up with your girlfriend, try giving her flowers.
『彼女と仲直りしたければ、花を送ってみたら』
彼女と喧嘩してしまった友人から相談されたときに、仲直りのアイデアを伝える場面です。花を送ることは難しいことではないので、試しにしてみたらを表す try 動詞 ing を使います。
Try not to touch your face.
『顔に触れないようにしなさい』
インフルエンザやコロナウィルス予防のため、手で顔に触れないことはとても重要なことです。しかし、癖で頻繁に顔に触れてしまう人がいます。
そんな人に対して、出来る限り顔には触れないように挑戦しなさいと伝えるときには try not 動詞 ing を使います。
まとめ
try to 動詞:何か難しいことに挑戦する。つまり『~しようとする』
try 動詞 ing:上手くいくかどうわからないけど試しにやってみる。つまり『試しに~してみる』